現在の仕事について
株式会社ゼンリンの紹介
株式会社ゼンリンは、住宅地図、カーナビゲーション用の地図、自動運転用の地図、GIS(地理情報システム)・マーケティング用の地図等、様々な地図情報を用いた商品・サービスをご提供しています。
新入社員時代の仕事
現在の仕事をご紹介する前に、入社してすぐに、どんな仕事をしていたのか、先に紹介させてください。研修が充実しており、若手ながら早いうちから主要な開発に参画できる魅力を知ってもらえればと思います。
私は、入社後ナビゲーションシステムの開発を行う部署に配属されました。
最初の1年目は、既存のシステムを理解するために、ソースコードを確認するなど、今後の業務遂行に必要なスキルや知識を学ぶための研修期間です。ナビゲーションを扱う中で、基礎的なプログラムの研修や、アルゴリズムの中身を学びました。同時に、上司や先輩の実務のサポートをすることを通して、地図データの扱いなど業務上必要な知識を得ていきます。
2年目は、ケータイ向けの歩行者ナビゲーションシステム「いつもNAVI」(https://www.its-mo.com/)の開発に従事。開発チームは3名で、ナビゲーションのエンジンの設計、実装、テストまで一貫して担当。駅構内など、建物内の詳細なナビゲーションを行う新機能を追加するための開発を行いました。
ナビゲーションを実現するためのコア技術は、目的地までの経路をいかに探索するかがポイントです。単純に通路とか道路をつなげていくだけではなく、歩行者が通ることができるのかなど、付随する情報を活用するかが非常に重要と言えます。
経路探索には、基本的にダイクストラ法(※)というアルゴリズム用いて実現します。経路探索にこれを当てはめると、目的地までの経路パターンは非常に多く存在しますが、時間や距離などのコストが最小になる経路を炙りだすことができます。
時間や距離だけではなく、何をもってコストとするかが工夫のしどころで、道路幅、傾斜、料金がかかるか等、ナビゲーションの利用者にとって、現実世界には様々なコストが存在します。今でも、新たなデータを経路探索に活かしていくことは大事だと思っています。
このように、入社後は業務を通して基礎をしっかり学び、2年目以降はその知識を活かしバリバリ開発に参画できる体制が整っています。
※グラフ上のある地点を始点とする最短経路を求める(単一始点最短経路問題を解く)ためのアルゴリズム