情報データ科学部生にオススメする学びとは?
私がおすすめする科目は3つあります。
数理・データサイエンス、基礎データ分析演習:
AIを仕事にする場合、データ分析をいかに早く正確に、そして深く行えるかが重要になるためです。
確率・統計、情報統計学:
こちらも前述とほぼ同様の理由ですが、多くのデータを扱う上で統計の知識は必須です。
AI観点ではモデルの評価基準は必須知識です。またAIに限らず、社内で企画を通すためには数値の信頼性等を説明する必要がありますので統計に関する知識はなくてはならないものです。
プログラミング概論:
機械学習においてデータを取り扱う場合、量や操作したい内容からエクセルで扱える範囲を超えることがほとんどです。そのため、プログラミングの知識も持っていることが望ましいです。
博士号取得のススメ:
上記の科目を学ぶことだけでなく、もし少しでも博士に興味があるのであれば選択肢として考えることをおすすめします。
私が博士に進み、良かったことは星の数ほどありますが、後悔したことは一度もありません。
博士を取得するためには単に指導教官のもとで研究成果を挙げるだけでなく、自分で研究課題を設定し、その価値を説明し、一つの研究として成立させることが一人前の研究者の素養として求められます。博士課程を通して、これができるようになったことは本当に良かったと思います。自分の仕事を成立させることは、どんな仕事においても必要なことだと実感しています。
他にも博士を持っていると仕事相手の自分に対する見方や対応が変わり、一人前の技術者として尊重してもらえることを実際の仕事で実感しています。
博士号を取るということは単にスペシャリストになる以上に、とても価値のある学びの時間になると思います。
学生時代をどう過ごすかは、その後の社会人人生において非常に重要になってきます。
大学でたくさん勉強して、その力をぜひ社会のために役立ててください。
また社会に出てからも勉強は続きます。学生時代に学習することの楽しさにもぜひ気づいて欲しいなと思います。
今回、自分自身のキャリアを振り返ったときに、ブレない自分でいたことが今の自分に繋がっていると改めて思いました。
具体的に言うと、自分がやりたいことや好きなことを周りに主張することがとても重要です。
でも、ただ主張すれば良いのではなく、やらせてもらえたことに対し結果を出し続けることが大切です。強い気持ちをもって、しっかりとやり抜くのです。
それを続けるうちに「対話技術といえば大西さん」「AIといえば大西さん」と、自分の強みが認められるようになります。そうすると、やりたい仕事が自分に舞い込むようになるんです。そういったブレない軸は小さいころからずっと持っていました。
最後に、データ分析や機械学習はとても楽しい分野です。弊社にはたくさんのデータがありますので、データ分析や機械学習に興味がある方に弊社を志していただけると嬉しく思います。