情報データ科学部生にオススメする学びとは?
特に重要な科目を絞り込むのは難しいですが、社会人になってからも勉強は常に必要になってきますので、自分に合った学習法を見つけておくと良いと思います。
ITは幅が広いので、何か技能があれば活かすチャンスは比較的多くあります。ここで言う技能というのは、特定分野に秀でた知識・スキルに限りません。基礎をしっかり固めていること自体も、1つの立派な技能になります。例えば、プログラミング言語はC言語やJava、Pythonなど数多くありますが、私の実感としてはその言語自体よりも、プログラムの根本的な原理をしっかり学んだことが今に活きていると感じます。学生の頃に学んだのはC言語ですが、プログラムの原理がきちんと頭に入っていたので、仕事で別の言語を使うときにもスムーズに取り入れることができました。
ITの進化スピードはとても速いので、特定のソフトの扱いなどを極めても、そのソフト自体がすぐに時代遅れになってしまうことが少なくありません。こうした時代の変化に素早く適応するためにも、基礎・根幹の部分を鍛えておくことが大切だと感じます。
もちろん、基礎的な勉強をする中で好きな科目・分野が見つかれば、それをとことん極めるのも良いと思います。それが自分の個性・強みになり就職活動にも役立つでしょうし、社会に出てからも活躍の場が開けると思います。
SEには、例えば一級建築士のような必須資格はありません。誤解を恐れずに言えば、コンピュータを触るのが好きで、やる気があれば誰でもなれる職業ではないかと思います。
当社の場合、新入社員に対してはマナーやビジネス文書といった社会人としての基礎研修に加えて、約3ヵ月間、ICTやプログラムに関する技術研修を行っています。文系出身者も多く入社時のレベルは人によって様々ですが、実際の業務に就くまでには、全員が「Oracle認定JavaプログラマSilver(初級Javaプログラマ向けの資格)」や「LinuCレベル1(Linux技術者認定試験)」といった資格を取得できるレベルになっています。現場に配属されてからも、OJT(On the Job Training)で先輩の指導を受けられますので、安心して仕事に取り組めると思います。
情報系エンジニアは現在とても需要が高く、やる気があれば誰でも挑戦できますし、何か技能があれば必ず重宝されると思います。コロナ渦で実際に顔を合わせる機会が少ない状況の中で難しく感じる時もありますが、未来に向けて共に頑張りましょう!