長崎大学情報データ科学部では、IT先端技術やビジネスモデルに関する実践型教育プログラムを立案し、地域密着型のコンパクトで密度の濃い教育プログラムを提供してきました。具体的には、長崎県からの受託事業として平成30年度~令和2年度までは「社会人向けIT先端技術習得講座」、令和3年度からは「社会人向けIT先端技術応用講座」を開催してきました。
これまでの7年間で延べ297名の受講生が受講し、うち69名が履修証明を取得されています。さらに、7名の方が工学研究科の社会人博士課程に進学され、長崎でのITリーダーになるべく高度な技術習得に挑戦されています。
今年度は要望が多かった講座内容と受講スタイルを継承し、ソフトウェアシステム開発に必要とされる要件定義やプログラミング能力、そしてセキュリティの基礎技術までを網羅した講座を提供します。具体的には、Pythonを用いた人工知能(AI)開発の基礎知識、ソフトウェア開発における開発マネジメントのための知識、セキュリティ基礎能力、そしてアイディア創出のためのデザイン思考を学べます。受講スタイルについては、土曜日は対面参加で講師の手厚い指導や受講生同士の交流を深めていただきたいという想いから、平日は「リモートのみ」、土曜日は「対面のみ」となります。(※夏季には5日間の対面集中講座も予定しています。)この講座を通じて、参加者の皆様がソフトウェアシステム開発の全体像を把握し、実践的なスキルを身につけることができます。もちろん、これまでIT先端技術応用講座を受講された皆さまの再履修も歓迎いたします。
本講座は、長崎県からの受託事業となりますので、原則として長崎県次世代情報産業クラスター協議会(※1)に加盟する企業等の技術者(※2)のみなさんが対象となり、受講料は無料(※3)です。
※1:長崎県次世代情報産業クラスター協議会(事務局:長崎県新産業創造課)への入会については、以下の県ホームページをご覧ください。(入会金は無料です。)
https://www.pref.nagasaki.jp/object/kenkaranooshirase/oshirase/340488.html
※2:県内に事業所を置く企業・団体の技術者を優先とします。
※3:補助教材費(3万円)は、別途必要です。